きゃん様が逝きました。
8月28日午後5時26分、きゃん様が亡くなりました。22歳でした。
私と同じ日を誕生日にして毎年お祝いしていました。
22歳と3日。大往生だったと思います。
静かな最期でした。
とてもきれいなお骨でした。
きゃん様の食が細くなり始めたのは8月の半ば頃。
18日から10日間弱、京都の学校で織りの教室に参加する予定だった私は悩みました。
もしかしたら、私のいない間に・・・。
でも何人かの方に後押しされ、任せておけと言ってくれるダンナに背中を押してもらい、
結局出かけました。
きゃん様をおいてまで来た教室。しっかり学ばねば、と早朝から夜遅くまで毎日織り続けました。
これまでにない、異様な集中と没頭。きゃん様がくれた貴重な経験でした。
そして、帰宅の4日前。主人からきゃん様が立てなくなったこと、
瞳を閉じることができなくなったとの連絡を受けました。それでも帰宅をせず最後までやり続けました。
帰宅したのは27日の昼頃。
涼しくて静かな部屋で彼女は静かに息をしていました。目は多分すでに私を見れなくなっていたと思います。
それでも彼女は生きて、穏やかにそこにいてくれた。
亡くなるまでの一日半を、私のひざの上で過ごしてくれて、最後のお世話をさせてくれて・・・。
私のために、私が自分を恨まずに済むように待っていてくれたのだ、と思います。とてもとても感謝しています。
きゃん様はそんな猫でした。ワガママだけど、真ん中はどこかお姉さんで、
結局いつも支えてもらっているのは私の方でした。
あんな脚になっても、最後まで歩くことを諦めず、段差を乗り越えることに、隙間を通り抜けることにチャレンジし続けていた(笑。
彼女がいることが当たり前だった日々を忘れることはありません。でも前に進まないと、きゃん様に怒られそうです。
これまで沢山の方が、きゃん様を愛し、気遣い、応援してくださいました。
幸せな猫だったと思います。
本当に本当にこれまでどうもありがとうございました。
どうぞ一緒に彼女の冥福を祈ってやってください。